人人は昏れる此の道
追い付け追い越せ子守唄
狂い逝く此の世
薄笑い浮かべ
欠け散りて人と言わしむ
途方無き人の
行く末
病みて溶け逝く
他方に片寄りて
取留めぬ言の葉の
片棒を担いで
心添え無い人人
人の終り
人は終り逝き
彼岸の花道すがら咲く
此の世も同じ花咲誇るから
省みは人の心に
情けを深く刻み込み
烟れる心に
道導と成る
常世に現世の人は
悪戯に逝くのだろうか
変りたくないと
人に語り掛けた
業に添え外方を向いて
寝耳に水だと言う
人にはもう戻れない
人は祈る
人の祈りは
たえる事無く咲き散りて
業知らず為て
唯揺れて居る
此の世喰らう
此の世喰らい咲く
彼岸の花其処彼処咲き
人の道にも同じ花咲くから
人は喰らう
人の喰らい咲く
彼岸の花道すがら咲き
此の世も同じ花咲誇るから
本歌
森山直太朗
「夏の終わり」