軈て軈て無にへと染まる
欠ける色の何かも忘れ
失くす色に気付きも為ずに
人の色が薄れて消える
上塗りの色は何の色に為る
同じ色許り求めて居たい
無色透明無味無臭で何も感じず
あゝ…

明き夜が星をも隠し
人の陰を綺麗に隠す
其れでも夜は続く事無く
陰を朝の陽が照らし出す
隠したい物は何処で仕舞うだろう
始末付けるのも独りじゃ出来ず
道連れと為た他人の儘で他人の事等
あゝ…

人の心流れ易くて
騒ぐ人の心は染まる
人は人の思いも知らず
空ろな目には何が映る
業を重ねてる事も解らない
悪怯れず何時も許されて居たい
夢を見ました此の世の夢を殺してました
あゝ…

生きて見ますか場末の隅で人に成ります
あゝ…

本歌
桑田佳祐
「月」

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